重金属の体外排出を助ける”キレート食品”とその効果について。

 

体がだるい。疲れがなかなか取れない。薬を飲んでも治らない頭痛。

原因がよくわからない体の不調や、異変に悩んではいないでしょうか?


もしかしたら、それは体内に蓄積された重金属による影響かも知れません。



「エッ!金属が体調不良と何の関係があるの?」と驚かれる方も多いですが、実は私たちが毎日摂取する食事や日常生活を送っているなかで、口や鼻、皮膚などあらゆる経路から無意識のまま身体へと重金属を取り込み、体内に蓄積してしまっています。


有害金属である重金属や化学物質を体内に蓄積した状態が続くと、*肥満の原因や代謝の低下につながり、さまざまな病気を引き起こすなど、身体にあらゆる悪影響を及ぼします。

*参考元 J-STAGE 日本未病システム学会雑誌 心と身体の疲労度チェック


ここでは、そんな重金属の蓄積の原因や理由について、そしてその解決方法についてお伝えしていきます。

 

知らない間に摂取し、体内に蓄積されている重金属。その種類について

私たちの健康に悪影響をもたらす重金属。日常生活を過ごすなかで、とても身近なところに潜んでおり、あらゆる経路で体内に取り込まれています。そんな重金属の種類と身体への影響について調べてみました。


鼻や皮膚から身体に侵入し、蓄積される有害物質。

車の廃棄ガス

大気汚染の中で私たちの生活の中で一番身近な存在ともいえる車の排気ガス。大気だけでなく人体の健康にも影響を及ぼす一酸化炭素・二酸化炭素・窒素酸化物など多くの物質を排出しています。

 

タバコの煙

最近は分煙や全室禁煙の飲食店も増えましたが、タバコを吸わない人にとってどうしても気になるのが副流煙による受動喫煙。

こちらは喫煙者よりも有害性の高い物質が多く含まれており、(*ニコチン2.8倍、タール3.4倍、カドミウム7倍)注意が必要です。

副流煙を何とか防ぎたい方は専用の対策グッズなども販売していますので使用を検討してみるのも良いでしょう。

光化学オキシダント(Ox)

普段私たちが生活していくなかで、あまり聞き慣れませんが、工場などから排出された窒素酸化物(NOx)や揮発性有機化合物(VOC)が紫外線を受けて光化学反応を起こす物質の事を言います。

人体への影響として、目の痛みや吐き気、頭痛などを引き起こします。

*参考元 厚生労働省 職場のあんぜんサイト

重金属は知らず知らず普段の食事からも…。口から摂取される3つの不純物について。

日本では食品衛生法により、過剰な摂取が人体に影響をおよぼすもの(カドミウム・鉛・水銀・ヒ素)に関して、規格基準が定められていてある程度の安全面は保たれていますが、体内に全く入ってきていないわけではありません。

その不純物を体内から排出する働きが尿や便による排泄や、運動や入浴サウナ等による発汗ですが、重金属を多く含んだ食材などを摂取する事で、体のめぐりが悪くなって毒素が体外へ排出しきれず、体内の中に蓄積されたままになってしまいます。

この小さな積み重ねが、知らず知らずのうちに体の不調を起こしてしまっているのです。

次に食事などで口から摂取される代表的な3つの不純物についてご紹介します。


不純物①:食品添加物

加工食品などに含まれる着色料や保存料、防腐剤なども

カドミウムや鉛、ヒ素が含まれているものがたくさんあります。

先述した食品衛生法が定めた基準値によってある程度の安全性は保たれてはいますが、食品添加物の摂取を繰り返す事で体内へと取り込まれていきます。 

不純物②:農薬

食材を育てる過程で使われる農薬からも、有害物資である重金属や、残農薬が含まれていて、体内へと取り込まれていきます。

農薬も食品添加物と同様、規格基準が定められていて基準値を超える食品の販売や輸入は禁止されていますが、排出しきれなかった不純物は体内に蓄積されたままになります。

不純物③:汚染海域で捕獲された魚介類

日本人が古来より食してきた食材である魚介類は、豊富で良質なタンパク質を含んでいたり、EPA・DHA等の高度不飽和脂肪酸を多く含む事で知られ、私たちの健康的な食生活に欠かせない栄養特性に優れたものと言えます。

しかし、こうした利点の多い魚介類ですが、水銀を体内に蓄積したものが多く、日本人の水銀摂取の80%以上が魚介類由来となっています。


水銀濃度が高い魚と、そうではない魚の例

特に一部の魚介類で水銀濃度が高いものの例として、食物連鎖(小さな魚が大きな魚に摂取される)の上位に位置するクジラやマグロ・カジキなどの大型の魚類に散見されます。

それとは反対に特に注意が必要でないものとして、イワシ・サンマ・アジ・サバなど日頃スーパーなどで簡単に手に入る魚も多いので、水銀の含有量を気にされる方はこれらを選択されると良いでしょう。

妊娠中の人は胎児への影響を懸念する報告も近年なされている事も踏まえ、摂取には魚介の種類と量に気を付けるなど、注意が必要です。

*参考元 厚労省 これからママになるあなたへ

どれも私たちの日常生活において、身近な存在としてあるものですが出来るだけ身体への影響を少なくする事はできます。

次に、重金属に代表される身体にとって不要なものへの対策とその効果について見ていきましょう。


重金属の体外排出を助ける”キレート食品”とその効果について。


キレート食品とは、体内の毒素を体外へと排出する働きをしてくれるキレート作用を豊富に含んだ食品の事です。

解毒キレート作用が強いとされる食材

ブロッコリー

有害物質を無毒化するのを抑制する食材として知られ、身体に溜まった老廃物を排泄させるスルフォラファンや食物繊維が豊富です。

細胞の働きを高めて新陳代謝の促進効果や、ビタミンBも豊富に含まれています。

玉ねぎ・長ねぎ

免疫力を高めたり、血をサラサラにしてくれる効果が高いネギ類ですが解毒作用としての効果も高く、体内の有害物質を包み込んで吸収しにくくしてくれる食材でもあります。

特に玉ねぎと長ネギには、硫化アリルという毒素の排出を促す効果を持つ成分が含まれています。他にもにんにくやニラ等も、殺菌作用や疲労抜き効果のミネラルも豊富です。

納豆・バナナ

一緒に食べる事はあまりない食材ですが、この2つの共通点はカリウムが豊富な食材であるという事。カリウムには利尿作用を高める効果があり、尿から毒素や老廃物の排出を補助してくれます。

また、緑茶に代表されるお茶も解毒作用の効果があり、デトックスにも良いとされています。

なかなか規則正しい食事が摂れない。そんな場合に有効なデトックス とは?

サプリメントを活用する。

毎日忙しく、なかなか規則正しい食事を摂れないという方にはデトックス サプリメントを摂取するのもオススメです。

抗酸化作用の高いクロロフィルを豊富に含んだサプリや、エネルギーを作り出す源であるミトコンドリアの生産能力を高めるコエンザイムQ10など、解毒作用を高めてくれるサプリメントがあります。

また竹炭や、ゼオライトなども重金属やカビのデトックス効果が高いと言われていますので、用途に合わせて使い分けてみて自分に合ったものを選んでみると良いでしょう。

サプリメントでも、凝固剤に添加物を使用しているものも多くありますので、より安全に摂取できるものを選ぶのであれば、無添加のものを摂取するようにしましょう。

デトックス療法に対応したクリニックに相談する。

デトックス療法を提供するクリニックも昨今増えています。

デトックス点滴を使って体内の有害物質を排出するキレーション治療や、まだそれほど数多くはないですが、副腎疲労の回復に特化したクリニックなどもあります。

*参考サイト例 

デトックス 療法 マイセルクリニック

総合医療ライフクリニック デトックス 療法 

にしたんクリニック デトックス 点滴/水素点滴


不規則な生活で自己管理が難しいといった方は専門医に相談するといった方法も選択肢の一つとして持っておくと良いでしょう。


まとめ

今回は私たちの知らない間に体内に蓄積し、体のだるさや不調を及ぼす重金属についてお伝えしました。

ここまでの内容をみていただいてわかるとおり、毎日の食生活や日常の暮らしを送るうえで、これら重金属に代表される不純物の摂取を完全に防ぐのはほぼ不可能です。

しかし、これらのリスクを把握し、適切に対処していくことはできますし、美しく健康的な毎日を過ごすためには、このような身体にとって不要なモノは出来るだけ溜めないようにする事が大切です。

なかなか規則正しい食生活や運動もできないといった方でも、デトックス効果の高いサプリメントやデトックス療法を取り入れたクリニックに相談するなど、生活水準に合わせた取り組みをすると良いでしょう。

しかし、食材や化学物質に過剰に反応したり、ストイックになりすぎてかえってストレスを溜めて体を壊してしまっては意味がありません。

決して無理をせず、適度な運動や栄養摂取でしっかりと自然治癒力を高め、身の回りの毒素を排出できるようにしていきましょう。

便利な世の中になった分、その裏側にあるリスクやデメリットを正しく理解し、上手につきあっていく事が、現代を生きる私たちにとっての正しい健康生活を送る秘訣と言えます。